経済界11月15日号

現在発売中の経済界11月15日号で特集頂きました。

・「僕は人事権を放棄した。仕事を任せ、後は祈るだけ」
熊谷正寿 GMOインターネット会長兼社長

(本文から)ダメな会社の典型が、ダメな上司がダメな部下を指名することです。ダメな上司は自分より劣る人、自分の鞄を持ってくれる人を選んでしまう。でも、すべてをガラス張りにして、「自分がやります」と言った人の中から一番優秀な人間を選抜することで、能力のある人に仕事をしてもらうことができるのです。

~中略~

実はこのやり方は、マネジメントの大きな武器である人事権の放棄です。「お前を役員にしてやる」と言う代わりに、役員をやりたい人をガラス張りにして競争させ、誰の目にも分かる形で役員に任命するわけですから。僕の恣意的な判断はどこにも入らないようになっています。

―― 人事権は権力そのもの。求心力の源泉です。それを放棄して、社長の求心力を維持できるのですか。

熊谷 だからこそ捨てるんです。人事権が求心力になってしまうと、僕がいなくなったらこの会社は崩壊すると思います。人事権ではなく、経営者としての僕のビジョン、行動力で求心力を保つ。スタッフはビジョンを共有し、自律的に動いていく。僕はチェック、質問、アドバイスはするけれど、基本的には「やる」と言った役員、スタッフに仕事を任せる。あとは祈るだけです。

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