【ご報告】金融事業進出と資金調達について

昨日、開示が終わりましたのでブログを再開します。(大きな案件でしたから、インサイダーにならないようにブログを中止していました。)

ここ数週間、夏休み返上、不眠不休で、企業家人生の中でもっとも大きな意思決定を行いました。金融事業の進出=オリエント信販の株式取得とそれに伴う資金調達の件です。

オリエント信販

金融事業進出は、一年ほど前から研究を開始していました。社内にはバリバリの専門家を招聘し、金融事業チームを立ち上げ数名が着々と準備を進めていました。さらに、イーバンク銀行日本振興銀行への出資を行い、両行とも本日現在、第ニ位の大株主になっています。また、先日インターネット証券のジェット証券へも出資を致しました。

そして、今回本格的な金融事業のM&Aを実行したのです。

金融事業は、社会のインフラであり永遠に無くなりません。また、インターネットの出現と規制緩和で、大きく変化している業界であり、そこにビジネスチャンスがあると考えています。また、僕たちの強みであるインターネットともっとも相性の良い事業の一つです。

さらに、今回進出をした融資関連の事業は、ストック型の収益構造であり中長期的にGMOインターネットグループの収益を成長させる事が出来ると思います。

そして、オリエント信販は非常に高収益な会社であり、これで3年後のグループ連結利益経常利益100億円台が視野に入りました。業績の先行きに対して、個人的に超強気です(笑)

昔から事業家の父に「3本の事業の柱を持て」と言われてました。これで、達成できました。

M&Aの為に投資した金額ですが、280億円です。当初、社債で調達しました。その返済の為に、昨日合計310億円の無担保転換社債型新株予約権付社債を発行いたしました。

昨日発行した社債ですが、今巷でいろいろご意見を頂いているMPO(MSCB)です。しかしながら、現在の株価で発行することが本意ではないために既存の株主の方に最大限の配慮をした設計になっています。僕も、GMOインターネットの筆頭株主ですから、中長期的にその価値を毀損するような意思決定はしません。

CBの転換価格が来年4月7日まで株価を3000円に据え置かれていることも、この中長期的な会社の成長のついてのメッセージを伝えるまでの必要な時間だという考えに基づいてのものです。

(4月7日以前は、基本的に株価が3000円を超えないと転換行使されません。)

このあたりの考えについては、是非開示文書をご覧下さいませ。

金融事業に関する考え方も、近くブログに書きたいと思います。

両者の意思決定は、中長期的な会社の成長に必要であり、最善の意思決定であると信じています。株主の皆様にはご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。