Googleでスピーチをしてきました・ダイバーシティ経営

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先日、Googleの代表取締役 有馬さんからお声がけいただき、「Women@Google Japan Summit」で“会社は幸せになる為の道具”というタイトルでダイバーシティ・マネジメントについてスピーチをさせていただいた。

ダイバーシティ・マネジメントとは、有能な人材確保のために、女性、外国人などが活躍できる組織を作る人材管理手法のことだそうだ。日本でこの言葉が経営の分野で使われはじめたのは、2002年に現在の経団連が出した報告書『原点回帰―ダイバーシティ・マネジメントの方向性』に記載されてからだという。

大変お恥ずかしながら僕はこの言葉を初めて有馬さんからお聞きした。

言葉さえ知らなかったのにスピーチをお受けした訳だが、ここでその理由をご紹介したい。

今回改めて自らの経営方針を振り返ってみた。

まずはデータで男女比やスタッフの国籍、出産後の復職率などを調査してみた。当然このグループ内調査は初めてだ。

調査結果を見ると、確かにダイバーシティ経営になっていることが分かった。

その理由は、1995年に作成された「スピリットベンチャー宣言」(以下 スピベン)にある。

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スピベンは、インターネット事業に進出した1995年にグループの理念を明文化したもので、グループスタッフ全員にとって聖典ともいうべき不変の存在だ。

グループスタッフ全員が6穴手帳に携帯し、共有し、事あるごとに唱和し続けている。

スピベンは前述した通り1995年に明文化したものだが、当時からダイバーシティ経営に関する記述がある。そう考えるとGMOインターネットグループは、遥かに早い段階からダイバーシティ経営の基礎が既に根付いていたことになる。

3つほどご紹介したい。

◆人種・国籍・性別・学歴・言葉、すべての差別を排除する。実力本位

最高のサービス・商品をお客さまに提供する為には最高の実力を持った人材が必要という信念に基づき、「実力のある人」だけが集い競うグループにしたいと考えている。

結果、人種も国籍も性別も学歴も言葉も違うが、多様な人材や考え方を互いに尊重できる現在のグループスタッフの姿になっている。

◆GMOインターネットグループのスタッフはみなファミリーです。

私はスタッフを家族同様だと思っている。だからこそグループでは「従業員」という表現は一切使わない。「スタッフ」や「仲間」という表現をする。

仲間やファミリーに従業員という言葉は使えない。

◆会社は社員・株主・お客様関わる全ての方が幸せになる道具です。バロメーターは笑顔です。

会社は関わるステークホルダーが幸せになるための道具。

同じ夢を共有する仲間たちに笑顔になってほしい。仲間が笑顔であるからこそ、良いサービスが生まれ、お客様がそのサービスを使ってハッピーになり、お客様の笑顔を見て私達もまた笑顔になる。

笑顔の循環から結果として売り上げがあがり、株主様も笑顔になる。

企業の存在価値は、この笑顔の循環にあると考えている。

このスピベンを読み続けた結果、GMOインターネットグループは結果としてダイバーシティ経営になったのだと思う。

真のダイバーシティ経営を志すには、制度や仕組みではなく企業の夢・ビジョン・フィロソフィーそのものを根底から紐解きなおすことが必要だ。

以下、後日談。

今回のスピーチは、近頃評判になっているGMOインターネットグループの福利厚生の記事をお読み頂いたGoogleの女性スタッフの皆さんから「GMOの熊谷にスピーチを」と推薦いただいたとのこと。とても光栄だ。

しかしながら、それを聞いた有馬さんは開口一番「僕の知っている熊谷さんはもっとビジネス寄りの人だよ」と女性スタッフに応えたとか(笑)。

スピーチの翌日頂いた御礼メールに、

「参加者からのフィードバックは絶賛!に近いものでした。私自身も熊谷社長がそんなに以前から、今言うところのダイバーシティ経営について理念として明文化しておられたとは知らず、あらためて敬服いたしました。(「ビジネス寄り」云々の発言、大変失礼いたしました。)」

とあった。

誤解も解けたし(笑)自らの経営を振り返る良い機会になりました。

しかし、このような社内イベントを開催するなんて、Googleって本当に素敵な会社ですね。

Googleの皆さん有り難うございました!

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