赤門に結ばれた、百三十年の奇縁
先日、東京大学・藤井総長とお話しさせていただく機会に恵まれました。その対話の中で、鳥肌が立つような驚きと感動を覚える出来事がありました。
東京大学・藤井総長と私は1歳違い(私が年上)ですが、奇遇にも互いの曽祖父も東京大学医学部で1年違いの先輩・後輩(私の曽祖父が先輩)という同じ関係性でした。
卒業は明治24年(1891年)7月 ― 今から130年以上前のことです。
なんという偶然でしょう。
東京大学の創設は1877年(明治10年)なので来年が150周年。
創設10数年しか経ってない頃に曽祖父同士が同窓だったとは。
現在の医学部は一学年約100名ほどですが、当時はわずか30名。その少人数の学び舎で1年違いであったのならば、互いの曽祖父は間違いなく顔見知りであり、言葉を交わしていたはずです。
一世紀前の本郷のキャンパスで、二人がともに机を並べていた情景が目に浮かぶようでした。
かつて同じ学び舎で志を共にした先人たち。その曽孫である私と総長が、長い年月を経てこうして巡り合い、言葉を交わしている ― 「不思議なご縁」という言葉では言い尽くせない、130年越しの出会いです。
先人が紡いでくれたこのご縁に深く感謝するとともに、自らもまた次の世代へ何かしらのご縁を遺せる生き方をしていきたい。そう静かに心に刻んだ一日でした。
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