2014年度GMOインターネットグループ 入社式 祝辞

2013.04.01 2013年度 GMOインターネットグループ 入社式にて

—–笑顔を増やすためにNo.1になろう

新入社員の皆さん、GMOインターネットグループへのご入社おめでとうございます。
日本に数多くある事業所、法人、上場企業の中から私たちのグループを選んでいただいて、心から感謝します、ありがとう。

採用活動に関わられた人事部の皆さんも、1年間お疲れ様でした。

先ほど、スピリットベンチャー宣言をここにいる全員で唱和しましたが、私たちは、これを19年間ずっと心に留めながら行動しています。そしてこのスピリットベンチャー宣言の中には、私たちの物の考え方、目指す方向のヒントなどがたくさん散りばめられているんです。

それでは、このスピリットベンチャー宣言を、「GMOインターネットグループとはどんな会社か?」と一言で要約すると、どういった言葉でまとめられるでしょうか?

『事業や営業活動を通じて笑顔を増やそう』

これがスピリットベンチャー宣言に書かれている究極の事です。私たちはNo.1を目指していますが、それは利益やマーケットシェアの1番ではないんですね。

勿論、売上や利益などはとても重要です。それらがなければ死んでしまうから、売上や利益などは、人間にとって血液のようなものですね。

だけどそれを生み出すために経営活動をしているわけではなく、1番良いものをお客様に提供して、結果として喜んでいただいて、笑顔になっていただく事が、私たちの1番の幸せです。皆さんは労働力としての入社ではなく、『笑顔を循環させる』文化を継続していただくために、GMOインターネットグループに入社していただいたと思っています。

さて、一番のサービスを提供してお客様に喜んでいただくというのは、なかなか実現する事が難しいです。私はいつも、ビジネスは戦だと色んな方々に話しております。日々、世界規模での競合との戦いです。

GMOインターネットグループは、WEBインフラ事業において日本国内のマーケットシェアが圧倒的No.1ですが、世界規模でみると私たちより強い会社があります。

その会社が日本に進出してくるのは時間の問題です。まさに戦闘モードです。

ビジネスというものはとても厳しい。No.1であり続けるためには、皆さんにNo.1の新入社員になっていただかなければ、達成する事ができません。

今皆さんは、『人生最後の許され期』です。今まで皆さんは、赤ちゃんだから、子どもだから、学生だから、と、色々な場面で許されてきた事が多かったと思います。でも社会に出たら、全ての責任は自分に降りかかります。しかしこの数ヶ月のうちは、「新入社員さんだからね」と許されます。その一方で、この許され期の間に、皆さんはNo.1になる力をつけなければなりません。

今から、1番の人財になっていただくための3つのポイントをお話します。

—–1:『許され期』に持つべき6つの夢、目標

1つ目は、人生6つの分野で夢を持ち、『仕事の夢』を私たちと合わせていただきたいという事です。
健康、教養、精神(心のあり方)、家庭生活(プライベートタイム)、仕事、そして経済。この6つのジャンルの中で、何らかの目標を持ちましょう。
私たちの人生の3分の1の時間は、仕事をしています。だからこそ、『仕事の夢』を合わせて、無駄がなく、理想的な時間を一緒に過ごしましょう。

仕事以外でも、夢を持っている人といない人とでは、指数関数的に、その人の持つ情報量に差が出ます。例えば、美しくなりたい女性は、化粧品や美容に関する記事に目がとまります。ゴルフが好きな男性は、ゴルフの雑誌やゴルフショップの看板が目に入ってきます。これらの作用を『カラーバズ効果』といい、夢や目標がある人とない人とでは、3~4年で大きな差が出てしまいます。だから色んな分野に夢を持つ事がとても大事です。

—–2:良い習慣を身につけよう

人間の行動は95%が『習慣』です。良い習慣を身につけた人は、どんどん仲間や味方が増え、悪い習慣を身につけた人は、自分が知らないうちに敵を作ってしまいます。
入社して皆さんが経験する一番良い例で、挨拶、握手、そして名刺交換を例に挙げましょう。
私が社外の方々と名刺交換をすると10人中7~8人は、目ではなくおつむを見せます。目を見て挨拶をする人たちは、相手に良い印象をもたらす事ができます。しかし、目を見ずに挨拶や名刺交換をする人も、「自分は挨拶をしている」「名刺交換をしている」と勘違いしているから、気付く事ができません。良い習慣を身につけている先輩の行動を手帳に書いて、意識的にその習慣を自分のものにしていきましょう。

—–3:101%の力でチャンスを掴みとる

これから皆さんは、上司から色んな頼み事をされるようになるでしょう。「お弁当を買ってきて」といった小さな頼まれ事でも、それを必ずチャンスと思って行動してください。「忙しいな、面倒だ」と思い、とりあえずこれで先輩は良いと言うだろうと99%の完成度で先輩に返すよりも、お弁当を温めておいたり、先輩の好きなお茶をつけておいたり、爪楊枝をつけておくといった機転を効かせてみましょう。
101%の力でアウトプットできるのかどうかが、肝心です。たった1つの作業を200%で返すよりも、全ての物事を101%でコンスタントに返す事が重要です。

これから皆さんには、チャンスが「面倒な頼み事」という形で訪れます。頼み事が来ない人、それは期待されていない証拠です。「先輩、何か私にできる事ないですか」と、自らチャンスを掴んでいきましょう。

皆さんがNo.1になり、No.1のサービスやプロダクトを提供し、笑顔を増やす事、それが私たちの共通の目標です。この許され期の間に、夢や目標を明確にし、良い習慣をつけ、チャンスをものにしていきましょう。

以上を持ちまして、皆さんへの歓迎の挨拶に代えさせていただきます。